幼なじみの御曹司と偽装婚約しました

幼なじみの御曹司と偽装婚約しました
こはく文庫

[著] 望月とうこ [画] 朔羽ゆき 

安奈は窮地に陥っていた。高校卒業後からずっと働いてきた老夫婦が営む小さな不動産屋が店をたたむことになり、格安で借りていた老夫婦が管理する古アパートも取り壊しが決まってしまった。仕事と住む場所を同時に失うことが決まったというのに、転職活動もうまくいかない。そんなある日、安奈にとっては幼なじみであり初恋の人でもある大地が突然、安奈を訪ねてくる。8年前、大地が海外へ行ってしまって以来の思いがけない再会に胸ときめかせる安奈に、大地は信じられない提案をしてくる。「安奈ちゃん、僕の、婚約者になってくれないかな」 聞けば、危篤状態にある祖父が大地の結婚を望んでいるらしい。しかし今の大地には結婚願望がない。そこで、安奈に偽の婚約者となり祖父に会ってほしいというのだ。大好きな大地の役に立てるのならと、安奈は偽の婚約者を演じることを承諾するが……。

幼なじみの御曹司と偽装婚約しました

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